「東大から刑務所へ」実業家 堀江貴文・大王製紙前会長 井川意高 2017年
○言葉
意味が分からなかったのは「熔かす」「独りごちた」、東大法学部は語彙が広い。(p9)
読めなかった。意味もわからなかった「莞爾」(p9)
○オススメ
東大を狙う中高生がどんなこと考えてどんな勉強をした(させられた)のか知りたい方や大企業の跡継ぎがどんなことを考えて、博打にハマり関連会社から借りた金で107億円負けて転落しても飄々と生きていく人生を知りたい方にオススメの本です。
対談です。文章から少々鼻持ちならない高飛車感が感じられるのは気のせいだろうか。全く違う人生を知るって言う点では面白い本かもしれない。何か刑務所って言うものに興味を感じました。不謹慎か。
正直、見聞は広がります。でも、これからの人生に役立つことはあまりないと思う。暇つぶしには良い。
○記憶に残る言葉
27歳の時には、売り上げ高200億円で赤字が70億円の子会社に放り込まれて、途方にくれた。(p4)
そしていつか、私の負け金総額は106億8000万円までに到達していたのだ。(p5)
2011年11月、私は会社法の特別背任容疑で東京地検特捜部に逮捕される。裁判では懲役4年の実刑判決が確定した。大王製紙創業家3代目として生まれながら、こうして私は鉄火場からムショへとたたきされてしまった。(p6)
獄中でたくさんの本を読めたことも意味があった。思い返せば、私が持つ知識の量は、東大時代が人生のピークだったと思う。社会に出てからは、アウトプットするばかりでインプットする時間があまりにも乏しかった。(p7)
刑務所での学習の日々は、私の後半生に大いなる恵みをもたらすに違いない。(p8)
あいつらはいきなりパソコンを持っていくと言うわけです。「いやいや、ちょっと待てよ。これがなくなったら、俺ら、明日から仕事ができねえだろ」って。しょうがないので、技術系の社員に慌てて新しいパソコンを買って来させて、その場でデータを全部コピーしましたよ。(p45)
大王製紙の役員レベルでも、井川さんが毎週末海外のカジノに繰り出してバカラをガンガンやっていたことには全然気がついていなかった。(p61)
→今問題のオンラインカフェのとおなじ。気づかれない。
弟さんの留守中を狙い撃ちしているところを見ると、井川家を排除しようとするクーデターのようでもあるな。そうだね。社長の佐光正義が創業家を排除するために仕組んだんだと思ってるけどね。(p62)
父は「上場会社の会長が博打で、こんな金使って、責任を取らなきゃいかんだろう」と激怒していた。「まぁ、それはそうです」としか言いようがない。(p63)
→頭が良くて、金を持ってる人たちの世界はこんなものかと思う。
僕の裁判で迷惑したのは、検察側が連れてくる証人が知らない奴だらけだったと言うことです。(p96)
生半可でも全然構わないから、メール感覚でポンポンポンポン気軽に送ってくれればよかった。手紙をもらいすぎてうざいなんて事はありえない。(p157)
僕はシャバで96キロ近くあった。体重が、65キロまで減って帰ってきたんですよ。30キロも痩せて丸坊主だし、精悍と言うよりも、修行僧みたいに見えたかもしれない。(p160)
受験対策なんて何一つやったことがなかったんだけど、東京に出てきてノープランで模試を受けてみたら、全国2位になっちゃった。(p167)
6年生の夏休みに東京に出てきて、代ゼミの夏季講習に通ってた。帝国ホテルに泊まり込んで、お袋が一緒に付き添ってくれたっけ。(p168)
中学に入ってから英語につまづいて、あっという間に落ちこぼれて、ひどい成績をとっていた。それを見てオヤジが「なんだ。この成績は!」と怒り狂って、自ら庭教師をやることになったのよ。(p174)
親父は癇癪を起こしてものを投げつけた。鉄拳制裁する。あるときはゴルフクラブで殴ろうとしたこともあった。あの時は母が必死で止めて、親父はしょうがないから、ゴルフクラブを逆に持ってグリップで私を殴ったけどね。(p175)
人間ってすぐ忘れる生き物なんですよ。だって僕が長野刑務所から娑婆に出てきたのは4年前なのに、僕が元犯罪者だってことを多くの人が忘れてるんじゃないですか。(p224)
釈放から10年も経てば、テレビは「ホリエモン=元犯罪者)だと言うことすら全く言わなくなるじゃないですか。(p225)
日本人には、つまずいた人間を集団認知して叩き潰す陰湿な性格がある。しかし、同時に、ものすごく忘れっぽい。なんとも勝手なものだが、ついこの間、僕が東京地検特捜部に逮捕され、長野県務所に収監されたことを、みんな既に忘れている。(p234)
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