対峙できるか
「二度と過ちを犯さない」と130回以上に及びOB達が集った「海軍反省会」の記録が放映された。 半藤一利の「日本のいちばん長い日」では陸軍の暴走が海軍の冷静さ際立たせていたことを思い出した。出席者が「陸軍は暴力犯、海軍は知能犯」と自らを揶揄している。「誰が戦争を始めたのか?」という問いに海軍省は軍令部の責任だと言い、軍令部は陸軍の暴走防止だと言う。ある者は内乱を恐れての決断と言う。(平和市民公園)
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保坂正康が満州事変、5・15事件、そして2・26事件に対し「国民は快哉を叫んでいた」と指摘する。それが開戦へと繋がったのか。責任者は国民にあるのか。
敗戦濃厚となる1945年には海軍では「思いつき兵器」の回天、桜花、震洋が開発される。正常な判断が不可能となる。ふとサリンが「貧者の核兵器」と呼ばれることと重なる。誰が真珠湾攻撃の神格化に対峙できたか。わずかだが特攻に反対した指揮官もいた。私は組織や世論に染まらず自分の意思を突き通せるか。
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