「ホームレス中学生」 -田村 裕- 2007年
ホームレス中学生 |
昨年10月時点で225万部を売り上げたらしい。著者(田村裕)は私より20歳近く若く1979年生まれで執筆した時点では30歳近くである。「麒麟」というお笑いコンビで活動している。190pのハードバックだがページ当りの字数は少なく、一文も短くかなり読みやすい。集中して読めば2~3時間で読み終わる。読み始めてすぐリリーフランキーの「東京タワー」を思い出した。人の暖かさへの感謝が主軸になっている。そしてその中心に母がいる。
「家族の解散」と「早死への願望」という二度の危機を救ったのは、前者はクラスメートの家族や近所の人々であり、後者は担任の先生だった、そのやり取りと著者の彼らのへ感謝は読んでいて清々しく素直に心地良さを感じる。
文章は淡々としていて、テンポが良い。冒頭からあっさりと「ホームレス」生活が始まる。家族が次々と登場する中でなぜか母親が登場しない不思議さを抱えながら、感動や笑いの涙が出そうになり、究極の貧乏を描写してゆく。
育ち盛りの高校2年生が朝食と昼食として9本入り170円のスナックパンを少しずつ食べていた記述がある。しかし、午前中でになくなり仕方なく昼休みはひとりでバスケの練習をしていた..土門拳の写真集「腕白小僧がいた」で、ほとんどの生徒が弁当箱を広げている中で女子3人と男子1人が絵本を一心に読んでいたシーンを思い出す。
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コメント
読みましたか、内容については、やらせって言う噂も出ていますね。
でも、読んだ人を感銘させる表現力と、225万部は立派ですよね。
投稿: isyota | 2009年1月10日 (土) 15:44
isyotaさんへ
こんばんは、読書の感想を書くのは、年喰って物忘れがひどいので頭に刻み込むためです。(^^)さらに本はBOOK・OFFで買うので投資効率は高いです。(^^)
サーチエンジンで人のblogでの感想を読みましたが、「芸人の書いた本だから..」のようなネガティブな感想が見受けられます。「ゴーストライターだから..」までありました。まぁ、確かにボリュームは少ないけど..2ページ目からいきなりホームレス状態っていう導入は好きです。
200万部売れたということは、こんな形の人情に飢えている人が多いのかも知れません。
投稿: 末吉 | 2009年1月10日 (土) 18:14
この本、とっても読みやすかったですよね。
それに中学生でホームレス、公園で生活、って衝撃的でしたし・・・。思いもかけませんでした。
自分だったら、どうするだろう。
自分が同級生の親だったら?
そんなことを考えました。
投稿: asu | 2009年1月10日 (土) 20:48
asuさんへ
ですよね..確か学校教材にもなったような。
考えさせられる本には何かメッセージがあると思いませんか。先日「ブタのいた教室」という映画もそうだった。たまにはいいですよ。考え込むのも..
投稿: 末吉 | 2009年1月10日 (土) 22:46