「春と修羅」 -宮沢賢治- 1924年
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童話にするか詩集にするか迷って選んだ本だったが、結論から言えば意地で200ページまで読んで途中棄権となった。この詩集が刊行された1924年には複数の詩人が評価した。しかし、世の中には私の様な凡人も多い様で、当時も大半が売れ残った。
そこで詩集「春と修羅」の中には同名の作品がある。これを再度読んでここは本を閉じることにした。私の場合、まず辞書なしでは読めない。700文字足らずの長さであるが、私が辞書を引いたのは心象、腐植、諂曲(てんごく)、修羅、眼路、れいらう(玲瓏)、玻璃(はり)、ZYPRESSEN、稜玉、日輪、喪神、けら..12語あった。
考えてみれば、詩は「うた」とも読む。短歌は「声に出して詠め」ともいう。「消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる 掌じゃ掴めない 風に踊る花びら立ち止まる肩にヒラリ上手に乗せて笑って見せた あなたを思い出す 一人 」も演奏と共にコブクロが歌えば何かを感じても黙読すれば正直なところ感動は少ない。
「春と修羅」を音読してみた。やはり何かが違う。凡人は音読すべきか。ドラマの重要なシーンには音楽が流れる。音は直感的な表現力を持つかもしれない。
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