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2007年6月

2007年6月30日 (土)

櫓を漕いで通学した

070630hiougi 年配の女性に緋扇貝の試食を勧めると「二十歳まで屋形島にいた。」と昔話を始めた。「亀が卵を産みに来た。」「親はよその子も叱った。」「四十数人の小学生は同じ教室で勉強した。」そして「島外の中学校に櫓を漕いで船で通学した。」と郷愁を語った。「子供だけで?」と聞き返すと「そう。だから櫓漕ぎは皆上手」と楽しそうに答えた。その日の夕刊は朝夕の定期船の減便を伝えた。今春、中学生が卒業して島外に出た。もう子供はいなくなっていた。(蒲江

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/125sec F4.0 0.0EV 151mm AF

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2007年6月29日 (金)

初の収穫

070628okura 今、日の出は5時過ぎだが既に遅くなりつつあった。出勤する6時過ぎの気温は28度だった。陽が低く庭は少し薄暗かった。オクラが次々と花を咲かせ、実が大きくなっている。薄暗い中、青々として一番大きな実を一本、鋏であわただしく切り取った。今年最初の収穫を妻に渡して車に乗る。

Panasonic  DMC-FZ10ISO100 1/60sec F2.8 0.0EV 36mm AF

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2007年6月27日 (水)

掴んでいた

070627bird 水遊びに没頭する中学生たちの声が聞こえる。40年前の自分か。送電線には鳶が川面を見下ろして居た。数羽が飛び立ち頭上を旋回してきた。一羽は急降下し水面に足が触れた途端、上昇した。翼の下から掴んだ魚が僅かに見える。(番匠川

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/400sec F3.3 0.0EV 230mm MF

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2007年6月24日 (日)

原罪

070624bee 伸びすぎたコニファーの枝を左手で掴んで右手の鋏で切ろうとした瞬間、短く細い針が手首に刺さる様な感覚があった。「えっ!」数匹の蜂が飛んでいた。膨れる手首に赤い点が見えた。「くそっ!」と言いながら痺れる手首を吸った。氷を貰い手首を冷やすと治まった。取り合えず刈った枝を片付けようとすると完成していない蜂の巣が付いていた。一匹の蜂が巣の中で動いている幼虫のそばからしばらく離れなかった。

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/80sec F2.8 0.0EV 74mm MF

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2007年6月20日 (水)

深夜0時まで

070620cat 郊外でも国道沿いならスーパーが深夜0時まで開店している。周辺は田畑も多い。店頭の明かりにまるで誘蛾灯に引き寄せられる様に客が集まる。そして人馴れしている猫も出入口あたりをうろつく。そして時折、猫に客が集まる。(判田)

Panasonic DMC-FZ10 ISO200 1/15sec F2.8 -2.0EV 36mm AF

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2007年6月19日 (火)

60m×24mの面積の中で

070613office 60m×24mの面積の中で700人以上が働く。上下に16に区切られている高さ75mのコンクリートの中では別々の部屋で別々のことを考えている。こんなに接近しているが互いを意識することはない。(大手町

Panasonic DMC-FZ10 ISO200 1/40sec F2.8 -2.0EV 83mm AF

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2007年6月18日 (月)

「食い逃げされてもバイトは雇うな」 -山田真哉-

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉

著者:山田 真哉
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

本屋を物色したとき、新書のベストセラー上位にあったので「なんとなく」買おうとした。下巻は夏になりそうである。著者は私より20歳近く若い。全体的な印象は「読みやすい」ことである。量も200ページ強に抑えている。章毎に1ページの「まとめ」がある。実用書としての機能を付加していて印象が良い。余談だがあの中央青山監査法人に務めていた。

○イントロダクション・・一応、会計関係の本だがなかなか本題には入らない。だが、読み物として面白い。「web2.0」や「宮崎五郎 第回監督作品」を例に数字の表現力を教えてくれる。「みんなが泣いた」より「9割が泣いた」という話は理系人間にとっては当然の話ではあるが、これを汎用的に使えという訳である。

コメントに続く

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2007年6月17日 (日)

前浜の魚の干物

070610fish 梅雨の合間に出かけた朝市で焼いた干魚の試食を勧められた。前浜のうるめ、きびなご、ぜんご、だいちょうは程良く僅かに焦げていた。口に運ぶと脂の乗り、香ばしさ、歯ざわりそして味わいが微妙に異なる。隣のベンチでは、年配の男たちが、干魚で酒の入った紙コップ片手に談笑する。(間越

Panasonic DMC-FZ10 ISO100 1/60sec F2.8 0.0EV 36mm AF

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2007年6月11日 (月)

何百枚もの葉の微かな乾いた音

風が乾いていた。070610tree 梅雨前線は北緯25度付近まで南下し気持ちの良い晴天となった。休日出勤した。人気がない駐車場には街路樹がある。青々した葉は風でサラサラと微かな音を立てていた。何百枚もの葉の微かな乾いた音に包まれる。梅雨目前である。(長島)

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/160sec F3.7 -0.3EV 36mm AF

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2007年6月10日 (日)

鈍い音だけが道場に響く

070610kyudo 静まり返る道場で2mを超える弓を引き絞り、28m先の直径36mの的に狙いを定める。矢の先が小刻みに震えるのが分かる。「的中」すると1~2秒の声援と拍手が一瞬起こる。そしてまた静まり返る。外れると音だけで分かる。「ザッ」と矢が土に突き刺さる鈍い音だけが道場に響く。そして「はずれ」を意味する「×」が掲示される。

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/80sec F2.8 -0.3EV 432mm AF

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2007年6月 7日 (木)

朽ちた壁面と錆びたパイプ群

070601factory 製氷工場のコンプレッサーが設置されていた辺りには壁面に太いパイプが伸びていた。今は青々と蔦が絡まっている。かつては氷を漁船に積み込んでいた工場は廃墟となっている。6月の強い陽射しは蔦のみずみずしさと朽ちかけた工場とのコントラストを静かに際立たせる。(葛港

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/500sec F4.0 -0.3EV 36mm AF

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2007年6月 4日 (月)

猫達は素早く、眼光は鋭い

070604cats 公園で猫を見かけた。手招きをすると更に数匹が生垣から現れた。用心深い猫は人とは一定の距離を保ち、視界から消えてしまう。逆にすりよって餌をねだる猫もいる。しかし、「こいつ」は低い姿勢から私の伸ばした指先に一瞬にして、前足の爪をかすめさせた。中途半端に野生化している。徒党を組み、ならず者の様に公園を歩き回わる。また時折、素早く動き、鋭い眼光を投げる。(大洲

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/80sec F2.8 0.0EV 122mm AF

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2007年6月 3日 (日)

Web2.0かも(蜘蛛の巣)

070603sweet 「ホームページ」という言葉の9割以上は「WWW」の誤用である。三番目のWは「Web」の頭文字である。このWebと人間のWebとが絡み合い始めた。地域で活動する女性と私がネット上で知り合った会社代表との話し合いの仲介、会社代表はネット上での私の知人の知人、女性の娘さんをネット上だけでは知っていること..時代も変わったと思う。Web2.0が身の回りにやって来たのか。.今、その娘さんが作った冷たいおやつを楽しんでいたりする。

Panasonic DMC-FZ10 ISO100 1/60sec F3.3 0.0EV 72mm AF

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2007年6月 2日 (土)

魚と野菜のクリーム「冷や汁」

070602hiyajiru 初めて「冷や汁」という言葉だけ聴いたとき何となく氷で冷やした味噌汁のイメージだった。しかし、暖かいご飯に乗った実物は白身魚と野菜の冷たいクリームの様だった。味噌味は抑えている。魚は鯛だった。時としていさき、かます、そしてぎざめも使う。大分でもべらを食べるのか..(蒲江)

Panasonic DMC-FZ10 ISO100 1/60sec F5.6 0.0EV 75mm AF + SUNPAK PZ4000AF

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2007年6月 1日 (金)

歴史があったりする

070601float その人はかつて南シナ海に新たな漁場を求めた。当時、漁具には浮力を与えるため水圧に強いガラスの「びん球」が使われていた。今では、漁具から外された「びん球」だけが残っている。彼はそれを巧みなロープワークで飾り物にしてしまった。洒落た置物にも三十年以上前の歴史があったりする。

Panasonic DMC-FZ10 ISO50 1/1000sec F5.6 0.0EV 36mm AF

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