「ウェブ人間論 」 -梅田望夫,平野啓一郎-
ウェブ人間論 著者:梅田 望夫,平野 啓一郎 |
地方にこそネットが必要だと感じている。1960年生まれで米国在住の梅田氏は「『アメリカに帰る』と『ネットの世界に帰る』は同義」(p15)と言った。この言葉に「地方にこそネットが必要」と思った。ネットは距離と時間差を小さくする道具だといつも感じている。
ブログを開設して1年半が経過した。まだ、概念が定まらないweb1.0と2.0の差が分かったような気がした。95年から10年更新したwwwが1.0で、このブログが2.0だと感じている。1.0は一部のユーザーが情報を発信し、99%のユーザーはそれを眺めていた。2.0は個々人が「つながる」ことではないか。コメントやトラックバックで世界のブログに仕掛けることが出来る。ブログに長いコメントは似合わない。ブログは会話だから。
1975年生まれの作家の平野氏はブログを「有益な情報発信、情報交換の場としてのブログ」と「どうでもいいようなことをこつこつ記録してゆくブログ」に大別した。私はトラックバックが「つく」一次発信のブログとトラックバックを「つける」二次発信のブログに分けたい。
梅田氏は「メディアはマスに対して働きかけ・・僕が言うのはもう少し母集団が小さいものが浮かび上がってくるシステムが・・出来てくる」と言う発言に期待を覚えた。これを地方にどう活かすかが決め手ではないか。
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コメント
第二章「匿名社会のサバイバル術」
○梅田氏が「学校のクラスには自分と合う人はいないけど・・ネットにいくと母集団が50人から500万人に変わって・・自分にピッタリあった人というのが見つかって(p66)」と言った。これもネットが地方に必要な理由のひとつである。氏は後に「地方の方がネットの恩恵を感じる(69p)」と発言している。
気になるのはこれにより地域文化や伝統がまるでグローバリゼーションの餌食の様に拡散消滅しないかという懸念である。まさに平野氏が「地方独自の伝統や習慣は・・相対化されざるを得ない(68p)」と言っている。
○また、日本と海外のブログの匿名性の比較をしている。フランスは顔写真入りで本名、アメリカも実名が中心だが、日本はほとんどが偽名である。平野氏が「日本で・・毎日同じコンビニに通っても店員と一回もプライベートな話をしたことがない。・・パリにいた時は三日くらい続けて近所の店に行くと・・『やあ元気?・・』とか・・プライベート話が始まる(78p)」と卑近な例を挙げている。さらに「フランス人は・・本気で論議する・・家に帰ってブログに書くことなんてない(83p)」「日本人は・・言い残したことがブログにこぼれ落ちている(84p)」と言っている。
第三章「本、iPod、グーグル、そしてユーチューブ」
私はこの道のエンジニアでも何でもない。しかし少し詳しいユーザー程度のレベルでPCを使って約20年、ネットにサイト開いて12年は経過した。「ある程度詳しい」私でも所々単語の意味が分からずWikipediaに頼ってしまった。ちょっと興味があって一定の知識と経験がないと意味不明になる。
しかし、少しひらめきはあった。このWikipediaを利用して地産地消を売り込めないか・・と思った。
第四章「人間はどう『進化』するか」
梅田氏は「ブログを書き始めたとき、自分はいったい何が好きなんだろう。」と考えた。そしてブログの中に「自分で自分を発見した。」と思い至った。私はブログを始めたときカテゴリー(テーマ)に注目した。「キーはこれだな」と思った。既製のカテゴリーを用いず、自前で常にいじる続けた。これが積み重なりカテゴリー毎の記事(エントリー)数で自分の中での占有程度とか興味具合が分かる。自分が見えてくる。
投稿: すえよし | 2007年1月 4日 (木) 13:37