物色された真鯵
もう、市場の早朝は長袖が必要だった。場内には人の背丈ほどある鉄製容器が並び真鯵が盛られていた。秋の陽射しは低く、場内に射し込み真鯵を横から照らす。しかし、もう鮮度を落とす程の力はなかった。頭がちぎれた魚が目に付いた。入札者が首を折り、胃袋を引き出し、物色していた。パンパンに張った胃袋では旨い干物は作れない。(地松浦)access625
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