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2006年9月17日 (日)

「海業」 -橋本正恵-

○太平洋戦争敗戦の約一ヵ月後の九月十七日に枕崎に上陸した時の台風の気圧は916hPaとも言われた。約2,500人が亡くなった枕崎台風である。今日、Shanshan(サンサン)という女の子の名前が付いた台風は佐世保市に上陸した。950hPaの台風13号である。

○「海業(うみぎょう) 橋本正恵的西野浦の物語」を読んだ。1954年の明日、つまり九月十八日に熱帯低気圧として発生し、後に台風に発達し、青函連絡船を転覆させ、1,000名以上の乗客の命を奪った台風15号の記述があった。この台風は後に洞爺丸台風と呼ばれた。

○当時、3,000トン級の連絡船4隻が次々と沈没していた。著書ではそのとき、たった10人しか乗船しない突棒漁船が走り続け、翌朝、気仙沼に入港したとのことである。海の掟として「船室の扉という扉を釘で打ちつけた。こうしておけば若い者は遭難しても死体だけは見つかる・・ブリッジにいる四人はいずれも50代で、こういう場合、年寄りが命を捨てるのが海の掟になっていた。」とある。事実だろうか。非常に興味がある。本人に訊いてみたい。(西野浦)

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