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2005年9月10日 (土)

本当の美しさ

◇随分以前、レジに並んでいた私の前に、子供を連れた女性が並んでしまった。子供としきりに話すが、周りには目が全く行かない(フリかもしれないが・・)し、私の存在に気づかない。故意か否かは別にして割り込みである。私は順番などどうでもいいが気分はやはり良くない。「お急ぎのようですからお先に・・」と嫌味でも言ってみようかとも思ったが、大人気ないので止めた。

◇ところが先日こんなことがあった。暑いのでスーパーでアイスクリームをひとつを買ってレジに行った。レジには子供を連れた女性が既に並んでいたので、その後ろに立った。すると、女性は私に「お先にどうぞ」と、先にレジで勘定を済ませるよう促した。私は「誰かの買い物を待って、一緒に勘定を済ませようとしているのか?」とも思い、一礼をして勘定を済ませた。

◇しかし、立ち去りながら振り返ると、その女性は人を待っていたわけでもなく勘定を済ませようとしていた。女性はアイスクリームひとつを持ってレジに並んでいる中年男(私)を見て、「たったひとつだし、融けそうだし・・」と思ったのか。

◇家庭でも職場でもないところで全く自分に利害関係のない人たちに気が配れる人には、育ちの良さと言うか内面的な本当の美しさを感じる。お返しに今度、他の誰かにやってみようと思う。

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