「格差社会 何が問題なのか」 - 橘木 俊詔 - 2006年
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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書) 著者:梅田 望夫 |
私のネット処世術に影響を与えている著者の「ウェブ進化論」、「ウェブ人間論」に続く三冊目を古本屋でみつけ早速買い込んだ。姜尚中が「悩む力」でも引用した福沢諭吉の「一身して二生を経る(11p)」を著者もまたも引用している。どこかの大統領ではないがいつの世も「変化(若しくは「節目」か)」という耳当りの良いそして、何か人を急かせるキーワードを使う人は多い。余談だが養老孟司が「いまの時代は年寄りが威張る..そんな時代には若い人は..年寄りがダメな世界で頑張る(13p)」という言い回しは著書「バカの壁」を通した著者の印象と大きく違っていた。「そういう人なんだ」と見直してしまった。(\350/BOOK・OFF)
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| 夜と霧 新版 ヴィクトール・E・フランクル (著), 池田 香代子 (翻訳) | |
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初版が1947年に出版され60年以上経過している。2002年に初版とは別の訳者が「若い人に読んでもらいたい」として出版した。養老孟司や姜尚中が著書で紹介しており、気になって購入した。著者は1905年にオーストリアで生まれた神経科医である。あのアウシュビッツに代表される強制収容所に送り込まれ「199104」という番号だけで区別された経験を持つが、「地獄絵図は描かれない..おびただしい小さな苦しみを描写し..収容所の日常はごくふつうの被収容者の魂のどう映ったのかを問おう」(1p)とした。彼の一家はユダヤ人という理由で1942年にナチスから逮捕され、彼は4年後(40歳)に解放されたが、両親、妻、子供たちはガスで殺され、または餓死した。原著には触れられていない。(ジュンク堂1,575円)
少し長い感想ですが、それだけ印象の強い作品でした..
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| ホームレス中学生 |
昨年10月時点で225万部を売り上げたらしい。著者(田村裕)は私より20歳近く若く1979年生まれで執筆した時点では30歳近くである。「麒麟」というお笑いコンビで活動している。190pのハードバックだがページ当りの字数は少なく、一文も短くかなり読みやすい。集中して読めば2~3時間で読み終わる。読み始めてすぐリリーフランキーの「東京タワー」を思い出した。人の暖かさへの感謝が主軸になっている。そしてその中心に母がいる。
「家族の解散」と「早死への願望」という二度の危機を救ったのは、前者はクラスメートの家族や近所の人々であり、後者は担任の先生だった、そのやり取りと著者の彼らのへ感謝は読んでいて清々しく素直に心地良さを感じる。
文章は淡々としていて、テンポが良い。冒頭からあっさりと「ホームレス」生活が始まる。家族が次々と登場する中でなぜか母親が登場しない不思議さを抱えながら、感動や笑いの涙が出そうになり、究極の貧乏を描写してゆく。
育ち盛りの高校2年生が朝食と昼食として9本入り170円のスナックパンを少しずつ食べていた記述がある。しかし、午前中でになくなり仕方なく昼休みはひとりでバスケの練習をしていた..土門拳の写真集「腕白小僧がいた」で、ほとんどの生徒が弁当箱を広げている中で女子3人と男子1人が絵本を一心に読んでいたシーンを思い出す。
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悩む力 (集英社新書 444C) 著者:姜尚中 |
初めて著者を知ったのはやはりTVである。著者のメディアでの露出度は高い。新刊でありながら、福岡の古本屋で見つけ早速買うが、時間が取れず、何度も読み返すこととなり、読み終わったら年が変わっていた。
○「私」とは何者か
著者は1950年生まれ8歳年上の在日韓国人二世である。Wikipediaによれば早稲田大学在学中に日本名「永野鉄男」から韓国名を使用するようになった。これは第一章で「私とは何者か」という問いから逃げようとする葛藤の末に「逃げられないと観念するようになりました。二十歳の時でした。(26p)」と執筆してることと合致する。自分の母、夏目漱石、そして独の社会学者Max Weberを中心に様々な学者や作家等の思想が紹介されている。よく言えば圧倒的な読書量だが、「まるで紹介本だな」と時折、感じる一面もある。
話は横道にそれるがこの著書でも養老孟司著「バカの壁」でも紹介されているオーストリアの精神医学者V.E.Franklの記述が引用されている。強制収容所の体験は大いに気になる。
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起業するなら中国へ行こう! 北京発・最新ビジネス事情 (PHP新書) 著者:柳田 洋 |
中国大連市への出張を目前に事前に入力しておくべき情報を探した。著者の柳田洋は1966年生まれの40歳前半で、早大商学部を卒業し丸紅で石炭貿易に関わり北京支店駐在等を経て2001年に退社している。そしてそのまま北京で会社を設立している。そして邱永漢が主宰するコラムサイト「ハイハイQさんQさんデス(HiQ)」でコラム「中国ビジネスのススメ」を週三回アップしていており、記事は1,000号に迫る。これを再構成したのがこの著書である。
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地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)
著者:浅田 次郎 |
読み終わると心の底に切なさが広がった。登場人物は僅か十数人で実はそのカウントの仕方が難しい。それがこの小説の核心でもある。都会の地下鉄が時代と人の接点になって、バラバラだった人間関係が最後は収斂していく。
著者は7歳年上の1951年生まれ。高卒で自衛隊への入隊後には、暴力団とかかわり、競馬で生計を立てたり婦人服販売会社を営むなど「人生経験」は積んでいる。その経験が小説の所々..いや随所で活きており、1995年に吉川英治文学新人賞を受賞する。そして2年後には「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞を受賞している。
直感で「映像にしたらいい」という印象(予感)通り、映画(2006年)、TV(2006年)さらにミュージカル(2000・2007年)にもなっていた。TVドラマをほとんど見ない私でも「DVDでも借りようか..」という気にさせてくれる。(BOOK・OFFにて300円で購入)
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| あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書) 著者:保阪 正康 |
日本史はまともに学んでいない。昭和天皇が崩御したときに不勉強をつくづく感じた。
偶然とはこんなものか。本を購入して程なく、NHKでポツダム宣言から玉音放送までの経緯が放送された。その解説者がなんと著者だった。真珠湾攻撃の2年前に生まれた著者が軍部に対しては批判的立場であることを理解して読む必要があろう。
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